岡山県でおすすめの海洋散骨業者6選!料金プランや注意点も解説

最終更新日:2025.09.01

岡山県の海洋散骨業者

近年、自然に還る新たな葬送のかたちとして注目されている「海洋散骨」。お墓を持たず、故人の思い出を大切な海に託すという選択をする方が増えています。岡山県でも、瀬戸内海を望む穏やかな海域を舞台にした海洋散骨サービスが広がりつつあります。

しかし、初めて海洋散骨する方にとっては、

「どの業者を選べばよいのか」
「信頼できるのか」

といった不安もつきものです。

そこでこの記事では、岡山県で海洋散骨を検討している方に向けて、おすすめの海洋散骨業者をご紹介します。海洋散骨の料金プランや注意点などもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

岡山県の主な海洋散骨スポット

岡山県での海洋散骨は、穏やかな海域として知られる「瀬戸内海」を中心に行なわれています。特に人気の高いスポットには、水島沖や日生沖(ひなせおき)があります。

水島沖は工業地帯に近接しながらも、沖に出ると静けさと開放感に包まれるため、落ち着いた雰囲気でのお別れが可能です。

一方、日生沖は多島美と呼ばれる景観が広がり、大小さまざまな島々に囲まれた風光明媚な場所で、瀬戸内らしい穏やかな海面が特徴です。瀬戸内海全体として波が比較的穏やかで、天候による中止リスクが低いことも、散骨場所として選ばれる大きな理由の一つです。

また、岡山市や倉敷市など都市部からのアクセスも良いため、親族が集まりやすく、家族での乗船散骨にも適しています。自然豊かな海に見送られる体験は、心に残る供養のかたちとして注目されています。

海洋散骨の料金プラン

海洋散骨には、大きく分けて「代行散骨」と「乗船散骨」の2つがあります。それぞれの特徴や費用面を見ていきましょう。

代行散骨

代行散骨とは、遺族が立ち会わずに業者が遺骨を預かり、代理で海へ散骨を行なうサービスです。最も費用を抑えられる方法で、相場は3万円〜5万円程度が一般的です。

散骨はスタッフが心を込めて丁寧に行ない、花びらや献酒、黙祷などの供養も含まれることが多く、立ち会いがないからといって粗末に扱われることはありません。

実施後には散骨証明書や実施写真が提供され、後日確認することができます。仕事の都合や遠方で立ち会いが難しい方、葬儀後の費用負担を抑えたい方、シンプルな供養を希望する方に選ばれているプランです。

乗船散骨

乗船散骨は、遺族や親しい方々が実際に船に乗って海へ出て、故人を送り出すスタイルです。葬送儀礼としての意味合いが強く、最後の時間を大切に過ごしたい方に選ばれています。船上では、読経や黙祷、献花・献酒などを行ないながら、ゆっくりとお別れの時を迎えることができます。

乗船散骨のプランには「合同(乗り合い)散骨」と「チャーター(貸し切り)散骨」があり、参加人数や希望する雰囲気によって選ぶことができます。料金は合同散骨で10万円〜20万円、チャーター散骨で20万円〜30万円前後が相場です。立ち会いができる分、遺族の心の整理にもつながりやすく、「見送ることができてよかった」という声も多く聞かれます。

合同(乗り合い)散骨
合同散骨は、複数のご遺族が同じ船に乗り合って、それぞれの故人を見送るスタイルです。費用を抑えながらも、船上で立ち会って見送れることが魅力です。プライベート空間ではありませんが、静かな時間が設けられ、他の参加者との距離感にも配慮されていることが多いため、安心して利用できます。相場は10万円〜20万円程度で、家族3〜4名まで乗船可能なプランが一般的です。合同であるとはいえ、各家族ごとに散骨のタイミングが設けられることもあり、想いをしっかり届けられる演出がなされています。費用と体験のバランスが取れた、初心者にも選ばれやすい散骨方法です。
チャーター散骨(貸し切り)散骨
チャーター散骨は、1組の家族のみで船を貸し切り、完全プライベートな空間で行なう散骨方法です。家族水入らずでゆっくりと過ごすことができ、故人との思い出や想いを語り合いながら見送れる点が大きな魅力です。人数や演出の自由度も高く、読経の依頼や音楽演出など、希望に応じたカスタマイズも可能です。料金は10万円〜20万円が一般的で、船のサイズや乗船人数により変動します。遠方から親族が集まるケースや、しっかりと最後の時間を演出したい場合に適しており、満足度の高い散骨方法として選ばれています。家族だけの静かな時間を大切にしたい方におすすめです。

岡山県でおすすめの海洋散骨業者6選

では、岡山県ではどのような業者が海洋散骨サービスを提供しているのか。ここでは、おすすめの業者を6社ご紹介します。

株式会社Aクルーズ(みんなの海洋散骨)

みんなの海洋散骨

株式会社Aクルーズが運営する「みんなの海洋散骨」は、牛窓や宇野など、瀬戸内海の穏やかなエリアで心のこもった海洋散骨を提供しています。

遺骨の粉骨や献花、献水などを含むプランを取り揃え、代行散骨44,000円(税込)〜、合同乗船132,000円、貸切242,000円という明瞭で追加料金ゼロの料金体系が魅力です。同社では、粉骨から散骨までを一貫通貫で運営することでコストを抑えています。

また、厚生労働省のガイドラインや日本海洋散骨協会の規定を厳守した安心・安全なサポートを約束している点も信頼性の証です。

料金プラン

委託(代行)散骨プラン:44,000円(税込)~
合同散骨プラン:132,000円(税込)~
チャーター散骨プラン:242,000円(税込)~

株式会社Like Family(ライクファミリー)

ライクファミリー

海洋散骨LikeFamilyは、故人と家族の思いに寄り添いながら、自由で温かな供養を提供する専門業者です。宗教や形式に縛られない海洋散骨を「気持ちよく」「安全に」実施することを理念とし、家族の希望に応じたスタイルで柔軟に対応してくれます。六価クロムの無害化処理や水溶性紙の使用など、環境への配慮にも徹底しており、保険加入で乗船時も安心です。

さらに、粉骨処理から献花・折り鶴、お茶菓子の提供、クルーザーでの散骨、散骨証明書の発行に至るまで、きめ細やかなサービスが整っています。葬儀社や石材店など、多くのパートナーと連携し、終活全般にも対応している点もポイントです。自然と調和しながら心豊かに故人を送り出したい方におすすめです。

料金プラン

委託(代行)散骨プラン:55,000円(税込)~
チャーター散骨プラン:275,000円(税込)
メモリアルチャータープラン:242,000円(税込)

株式会社はるか(海洋散骨はるか)

海洋散骨はるか

株式会社はるかが提供する「海洋散骨はるか」は、クルーズ旅行の手配と同じように故人とのお別れを演出する、他社に類を見ない海洋散骨サービスです。

観光庁指定の旅行代理店として、日本全国100ヶ所以上の港を対象に散骨を実施。自宅から港までの移動や保険等を旅行代金に含み、安全で安心なサービスを提供しています。これまで1,000 回以上の乗船散骨の経験を重ねてきた点も信頼の証です。

粉骨代金は一律33,000 円(税込)で、献酒・献花用の花びらが当日用意されるなど、立ち会いの有無にかかわらず丁寧な供養が行なわれます。散骨証明書および実施写真の提供も含まれており、後日再訪したい場所を確かな記録として残せる点も大きな魅力です。

料金プラン

チャーター散骨プラン:一人33,000円(税込)

ブルーマイルゥー(ご遺骨サポート マルココ)

マルココ

ブルーマイルゥーは、瀬戸内海を中心に17年以上の海洋散骨の実績を誇り、遺族に安心感と信頼を提供してきた業者です。粉骨作業は全て自社敷地内の「マルココ」で完結し、遺族の立ち合いも可能。航路の周辺や漁場に接する海域を避け、陸地から少なくとも1海里(1852m)以上離れた地点で散骨を行なうなど、法令・マナーを徹底遵守しています。

船舶は不定期航路事業の届け出済みで、乗船に不慣れな方や高齢者も安心して利用可能です。申込からセレモニーの終了まで同一のスタッフが対応し、追加料金なしで散骨証明書や写真データ、献花・献酒用水溶性紙の提供などが整っている点も魅力と言えます。

株式会社さくら祭典

さくら祭典

岡山県内に葬儀専門ホールを11拠点構え、地域に密着した供養スタイルを提供するさくら祭典が運営する海洋散骨サービスでは、瀬戸内海の牛窓沖や日生諸島を舞台にしたチャーター散骨が特徴です。

散骨では経験豊富なスタッフが同乗し、穏やかな波間で献花・献酒・マリンベルによるセレモニーを実施します。散骨後には緯度・経度を記載した証明書を郵送し、後日再訪したい方にも配慮。価格は明朗で、不必要な追加を勧めない姿勢が好評です。故人への想いを丁寧に形にした“自然葬”の選択肢として支持されています。

赤沢石材工業

赤沢石材

倉敷市に根差す老舗石材店として70年の信頼を誇る赤沢石材工業は、地域に根ざした安心の供養を希望の方に最適な海洋散骨サービスを提供しています。倉敷エリアから宇野港または牛窓港を出航するため、遺族の負担も少なく、地元の風景に見守られながら心安らぐセレモニーを実現できます。

粉骨や献花、散骨時の献酒といった演出、散骨証明書までを含んだ明朗な料金体系で、土日祝も追加料金なし。遺骨をただ海に還すだけにとどまらず、GPSによる散骨地点の記録や丁寧な対応を通して、故人への想いをかたちにする「心に寄り添う」海洋散骨を大切にしています。

信頼性が高い海洋散骨業者の見極め方

地元岡山県での実績が豊富であるか?

その業者が瀬戸内海域で定期的に散骨実績を重ねており、地元メディアや公式サイトで「岡山での海洋散骨実績」など、実施回数や散骨日誌を公開しているかを確認しましょう。地域を熟知した親身なスタッフによる手慣れた対応は、海況判断や乗船案内など細やかな配慮が期待でき、信頼性の確かな証です。海域実績の多さは業者選びの重要な指標になります。

協会へ加盟している事業者か?

その業者が「一般社団法人 日本海洋散骨協会」や「全国海洋散骨船協会」など、信頼できる業界団体に加盟しているかを確認することも大切です。加盟事業者には、厚生労働省の散骨ガイドラインや環境配慮、散骨証明書の交付義務など、一定水準のルール順守が求められており、ガイドラインの正式な取り扱いを前提にして運営していると判断できます。

海洋散骨ディレクターなどの有資格者が在籍しているか?

「海洋散骨ディレクター」「海洋散骨アドバイザー」など、ガイドラインに基づく民間資格をスタッフが取得しているかを確認することも重要です。これらの資格は、海上のルール、粉骨・環境配慮、葬祭知識などの研修・試験を経て認定されており、遺族の不安を軽減する対応力・知識が身についているポイントとなります。

手元供養などのオプションが用意されているか?

業者によっては、ペンダントやミニ骨壷などの「手元供養品」、年忌法要支援、納骨代行など、多彩なオプションを用意しています。こうしたサービスは、故人への想いを継続的にかたちにする補助となり、散骨後にも遺族の心の整理を支える重要な要素です。

散骨する海域を明確に教えてくれるか?

具体的な「緯度・経度」を含む散骨位置を共有してくれるかをチェックすることも大切です。特に、漁場や航路を避けた場所で散骨しているか、沖合1海里以上の場所で散骨しているか、といった部分をチェックすることで、その業者が環境や法律、マナーに配慮したサービスを提供しているか把握できます。反対に散骨の位置を明確に示してくれない業者は信頼性に欠けます。

本当に海洋散骨していいかあらためて確認してくれるか?

海洋散骨は一度行なうと取り消せない葬送であるため、契約前に「本人(故人)の意志があるか」「他の供養方法にも納得しているか」などを再確認してくれる業者は信頼できます。こうした配慮がある業者は、家族間のすれ違いや後悔を避ける姿勢を持っており、単なる散骨代行にとどまらず、真正な相談相手として安心です。

セレモニーの詳細を説明してくれるか?

散骨当日の進行内容(出航時刻、献花・献酒・黙祷の流れ、所要時間、服装のマナーなど)を口頭および書面で詳しく説明できる業者かを確認しましょう。もし、式次第や担当者・スタッフの配置、緊急時の対応、保険の有無などが曖昧であれば、その業者は避けるのが無難です。説明がわかりやすく丁寧な業者に依頼することこそが、満足できる散骨を実現できることにつながります。

海洋散骨で注意すべきこと

遺骨は粉骨(パウダー化)する

海洋散骨では、故人の遺骨を粉末状に砕く「粉骨」が必須です。厚生労働省の「散骨に関するガイドライン」や日本海洋散骨協会のガイドラインでは、焼骨を1〜2 mm程度の細かさに粉砕し、遺骨とまったく識別できない状態で海洋に散布することが明記されています。

火葬直後の遺骨をそのまま撒くと「死体遺棄罪」に該当するおそれがあるため注意が必要です。粉骨は法的な安全性だけでなく、風に舞って自然に還る美しい時間を演出する儀式の第一歩として位置づけられます。

地域住民や漁業関係者、観光客への配慮を心がける

海洋散骨は「周囲に迷惑をかけず、節度を持って行なうこと」が前提です。海水浴場や釣り場、養殖場、漁場の近くでは、漁業権や観光マナーの観点から散骨が不適切とされる場合があります。

そのため、ガイドラインでは陸岸から1海里以上離れた沖合を散骨場所と定め、漁業関係者に事前の相談を行なうなど、地域住民や海の利用者への配慮を欠かさない実施が求められています。

服装に気をつける(喪服は基本NG)

海洋散骨の場では、喪服を着用すると観光客や他の船舶との違和感を招くため、基本は控えめな平服やビジネスカジュアルでの参加が推奨されます。船上は風が強くて揺れるため、滑りにくい靴や動きやすい服装を選び、安全にも配慮が必要です。

フォーマルな場ではないからこそ、セレモニーへの敬意を忘れず、周囲の人々の気持ちを思いやる装いを心がけましょう。

海洋散骨の気になるあれこれ

海洋散骨のメリット・デメリットは?

海洋散骨は、お墓を持たずに自然へと還る新しい供養の形です。メリットとしては、墓地の維持管理が不要なため経済的であり、自然志向の人や故人の希望を尊重しやすい点が挙げられます。また、宗教や形式に縛られず自由なスタイルで行なえるのも魅力です。

一方で、デメリットとしては「手を合わせる場所がない」と感じることがあり、後々の心の整理がつきにくくなるケースが挙げられます。また、親族間で価値観の違いから意見がわかれることもあるため、事前の話し合いが重要です。

海洋散骨は違法な葬送?

現在の日本では、海洋散骨は『墓埋法(墓地、埋葬等に関する法律)』などで「違法」とはされていません。ただし、「節度を持って行われる限り問題ない」とされる葬送です。違法な海洋散骨とならないためにも、遺骨をしっかりと粉末状にする「粉骨」を行ない、漁場や航路を避けた海域で静かに散骨を実施することが求められます。

環境保護や海上交通への配慮も重要です。国や関連団体はガイドラインを策定しています。それに準拠している業者を選ぶことが安心につながります。

海洋散骨は後悔する?

海洋散骨は自由で自然な葬送として注目されていますが、一部では「後悔した」と感じる方もいます。理由として多いのは、手を合わせる場所がなく故人を思い出す機会が減った、親族との価値観の違いが露呈した、といった点です。

また、将来になって「やはりお墓が欲しい」と思っても遺骨が戻らないため、変更がきかない点も心理的な負担になることがあります。そのため、散骨を選ぶ際は、家族全体でしっかり話し合い、後悔のないよう準備を進めることが大切です。

海洋散骨の流れは?

海洋散骨の一般的な流れは、まず火葬後に遺骨を「粉骨」し、粉末状にします。次に、希望する海域での散骨を行ないますが、専用の船で家族が同行する「乗船型」や、業者のみが代行する「代行型」などのプランがあります。事前に供養セレモニーを行なう場合も多く、献花や献酒などを通じて故人を偲びます。散骨後には散骨証明書が提供されます。全体としては1〜2時間程度で完結するのが一般的です。

まとめ

岡山県で海洋散骨を検討する際は、単に価格だけで選ぶのではなく、実績やサービス内容、サポート体制、そして何より「安心して任せられるか」を重視することが大切です。瀬戸内海の静かな海域は、散骨に適した環境が整っており、多くの家族が満足のいく見送りを実現しています。

今回ご紹介した業者は、いずれも信頼と実績のあるプロフェッショナルばかりです。大切な人との最期のお別れを心に残るものにするために、ぜひ参考にしてみてください。